29回目になります、くらいねギター教室月例の「ティータイムコンサート」を、4月22日(金)14時より、天神くらいねギター教室にて行います。
今回は「さまざまな花の曲」と題してお送りします。また、「4月ゆかりの作曲家」では映画音楽の大家、ニーノ・ロータとヘンリー・マンシーニの曲を、年間テーマの「カルカッシ25のエチュード」からは第20・21番を演奏いたします。
花にまつわる曲では、ギターではたくさんの小品がありますが、その中から中級クラスの奇麗な作品である「雛菊(プラッテン)」「一輪の花(ブローカ)」「ロシータ(タレガ)」を演奏します。プラッテンはドイツからイギリスに渡ったギタリスト・作曲家、ブローカはスペインのギタリスト・作曲家で、いずれもタレガに先立つ世代の作曲家です。花の曲はほかに、日本の誇る代表的なギター作品である横尾幸弘さんの「さくら変奏曲」を抜粋で、また卒業の定番曲森山直太朗の「さくら(独唱)」を演奏します。
花と4月に両方関わる作曲家ですが、マンシーニの「ひまわり」を演奏します。今侵略されているウクライナですが、この映画のたくさんの兵士たちが眠っているひまわりのシーン、まさにウクライナで撮影されたそうです。編曲は鈴木大介さんです。この曲の編曲では、厚みを感じさせる江部賢一さんのものがスタンダードですが、鈴木さんのアレンジはどちらかというと透き通ったはかなげな感じがいたします。
もう一人の映画音楽の大家、ニーノ・ロータの作品は橋口武史さんとの二重奏で演奏いたします。曲は「ロミオとジュリエット」と、「ゴッドファーザー」です。「ロミオ・・」も鈴木大介さんの編曲で、こちらはシンプルに編曲されています。「ゴッドファーザー」は、この曲のテーマを基に、真鍋理一郎さんが「サラバンドとインベンション」というように作曲されています。ロータのクラシカルな部分が再認識できる作品です。真鍋さんは、「現代ギター」誌の創刊以来理論面の顧問的な役割をされていました。
橋口さんとの二重奏では、フランス古典期(フランスには“バロック”というのはない、という説もありますので)のフランソワ・クープランの雅やかな曲を二曲、「葦」と「小さな風車」を演奏いたします。どちらも横尾幸弘さんの編曲に基づいていますが、ちょっと変えています。
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